必要なものはやる気だけ。30代サラリーマンが一念発起してコネなしでアメリカで就労するためにしたこと。

2019年1月13日ビジネス, 社会, 英語学習アメリカ, シリコンバレー, ビザ, ビジネス, ベイエリア, 就労

こんにちは。Keiです。私は現在、サンフランシス コベイエリアで働いていますが生粋の日本人です。そして心から日本の皆さんに一人でも多くアメリカに来てもらいたいと願っています。(その理由は色々とあるのですが、それは別の機会に書きます。)

今回のテーマは日本人サラリーマンがアメリカで就労する方法についてです。一般に日本人がアメリカで働こうと思うと「海外駐在」(事前に日本企業に勤めて運よく海外支社に赴任)を狙うしかないと言われます。

果たしてそうでしょうか。私はコネも何もなくとも海外の企業に就労できると考えています。なぜなら帰国子女でもなく、留学経験もない私が簡単にできたからです。

そして驚いたことに、アメリカで働く日本人の方と話してみると、彼らも自分と同じような方法でアメリカで仕事をゲットしていたことに気付きました。
「私の行ったやり方は実は日本人がアメリカで就労する方法の王道なのでは?」
「これは紹介せねば!」
そこで今回、私がどうやってアメリカで就労できたかについて体験談を紹介したいと思います。

 

 

はじめに。読んでもらいたい人

今回の話は以下のような人を対象です。帰国子女の方や留学経験がある方ではなく、男女問わず30代ぐらいまでの一般ビジネスパーソンに読んでもらえればと。

 

「いつかアメリカで働くことにちょっと興味がある。」

「米国で働いてみたいけどビザないし。。。」

「もう今年、チャレンジする。絶対する。」

 

 

アメリカでの就労は難しくない

前述したとおり、基本的に私はアメリカでの就労について難しくないと思っています。が、一般的に難しい壁は2つあると言われています。「英語の壁」と「ビザの壁」。しかし、はたして本当でしょうか。これらの壁はあなたが本気になった時、どうしても破れない壁でしょうか?

私はそうは思いません。実際はただのドア程度です。ノックしてドアノブを回せば簡単に中に入れます。

今回、体験談を紹介する真の目的は、アメリカでの就労を考えているあなたに対して「一つの方法を紹介する」ことではなく、「今日から本気になってもらう」ことなのです!

 

 

まずはアメリカで働こうと思う前の状況について

まず初めに、アメリカへの就労を考えていた当時の状況を紹介します。

  • 学歴:国立大大学院理学研究科修了。
  • 職業 : 外資系金融機関のIT部門で働くエンジニア。職位はマネージャー。
  • 英語レベル: 一応外資系の会社だったのでたまに英語のメール、チャットをする程度。英語の電話は苦痛。TOEICは受けたことなし。

当時、職場では管理職としてプロジェクトを管理する毎日です。給料は悪くなかったのですが、何ともいえない閉塞感がありました。色々な理由から会社を辞めようと思ったのはその年の春ぐらい。

 

 

201X年 春、海外で働いてみようと思いつく

海外で働いてみようと思い始めた第一の理由は英語を話せるようになりたかったからです。勤めていた会社が外資系ということもあり、社内には外国人の方、帰国子女、留学経験アリの人などたくさんいました。もちろん良い関係で仕事をしていたのですが、英語をうまく話せず悔しい思いをすることも多くありました。

英語をうまく話せない人は色々な面で不利益を被ります。例を挙げると、評価が下がる、海外出張に行けない、海外の要人とのミーティングに参加できないなど。これは「外資系あるある」なのですが、「仕事ができないのに英語ができるだけで出世する人」なども多く目のあたりにします。

自分の英語学習を振り返ると、まったくしてこなかったわけではありません。外資系に勤め始めた時には英会話スクールにも通いましたし、いくつか教材をしたりしていました。しかし、なぜうまく英語が上達しないのかと考えた時、「使う機会が少ないためでは?」と当時は単純に思ってしまいました。

そこで海外で仕事をしようと転職活動をスタートしたのでした。

 

 

201X年 春-夏、 最初は海外関係の仕事を狙う

自分の英語力のショボさを自覚していることもあり、実は最初から海外に住もうとは思っていませんでした。日本にいながら海外の企業や人々を相手に日常的に英語で会話をする仕事を探していました。「たまに長期出張で海外に行けたらいいな〜」ぐらいに考えていました。

 

公的機関の職員募集発見。

そんな時、公的機関の海外(主にアジア)分野の仕事に就く職種の募集があるのを見つけました。

まず、書類選考がありました。書類には嘘は書きませんが、できるだけ盛って書きました。私はこの手の書類を書くのが上手い方らしく、あまり書類選考では落ちたことがありません。

次に筆記試験。事前に公務員試験用の問題集を一冊しました。その成果かどうかわかりませんが無事パスしました。

また、この間、来たるべき面接試験に備えて英会話スクールに通い始めました。通った学校はベルリッツです。ベルリッツの講師の方には面接のシミュレーションをしてもらいました。とても親身に対応してもらい、「ダメダメ、そんな回答だと落ちちゃうぞ!!」と英語だけでなくその回答の内容についても色々アドバイスをもらいました。

そしてその後、面接が複数回ありましたが、なんとか全てパスして合格をもらいました。気が付けば夏も終わりです。

 

合格したが進路に悩む。

来年度からの登庁が決まり嬉しい反面、どことなく物足りなさを感じていました。理由は以下です。

  • 英語は使うが仕事が自分の専門分野(IT)ではなく経済分野にかわる。本当に自分がやりたいことか疑問。
  • 海外出張は多そうだが、海外には住まない。
  • 本来、自分の嫌う、息の詰まるような公務員的組織だが我慢するのか?(あくまでも私が当時持っていたイメージです。)

 

 

201X 秋、一念発起してアメリカで就労しようと転職活動を開始

やはり自分にウソはつけません。9月も半ば。頑張って半年かけて手に入れた合格の切符でしたが、行きたくない目的地への切符はただの紙切れ。一念発起して自分のやりたいことができる環境を探すことに決めました。その時の判断基準は以下です。

  • 自分の好きな仕事をのびのびする。(IT分野)
  • もちろん英語を使う仕事。
  • 海外に住む。住む期間は決めない。

 

仕事探しは主にネットを使いました。一度だけ海外就職セミナー的なものに行きましたが、特に役に立ったという印象はありませんでした。ビザのことや海外生活のマメ知識など、既にネットで知っていた情報ばかりでした。

ちなみに仕事探しに使うサイトはダントツでLinkedInをお勧めします。

また、私は最初アメリカとヨーロッパで仕事を探していましたが、途中からアメリカ中心になりました。理由はITの面白そうな仕事はアメリカ ベイエリアに集中していたからです。

 

働きたい会社を見つけたら本気を出して応募する

日本からアメリカでの仕事の探し方は簡単です。ネットでやりたい仕事を見つけるとそこに声をかける(応募する)だけです。
面接までたどり着けるかは運次第です。一定の確率で面接まで行けます。
私にとって「本気を出す」とは自分なりに推敲したレジュメを使って応募することでした。また、私は英会話スクールの講師の方にレジュメを事前にネイティブチェックしてもらいました。
応募は躊躇せずに行うことを心掛けました。

 

 

本気を出して面接に臨む

IT関係の職種の場合、多くは面接までこぎつけるとSkypeなどを使ってリモートで面接をしてくれます。自分の英語力の範囲で本気で面接に臨みました。

ここでいう「本気」とは自分が出来る最大限の努力をしたという意味です。当時、英語を使って瞬発的な論理の組み立てやよい言い回しの選択ができませんでした。明らかに面接のスピードについていけないのです。もちろん、そのことは面接の前から自覚していました。そこで面接で訊かれそうな内容は全て自分で洗い出し、回答を英語で作成して何度も事前にしゃべって練習をしておきました。

面接では事前に想定していたこと以外も訊かれますがここまでやっておくと意外と何とかなります。私の場合、専門分野の質問については自分の知識から十分に回答できました。

 

熱意が伝わると合格

私は働きたい会社の面接の時、私が出来る最大限の譲歩をして、「どうしても働きたい」と伝えました。面接官は明らかに「彼らが一緒に働きたい人」を探しているようでした。決して「なんとかして落とそう」というような雰囲気ではありませんでした。面接官はシリコンバレーの現状を色々教えてくれました。また、私が海外での就労未経験であるためそこを不安視して色々訊いてきました。例を挙げると、以下のようなことだったと思います。
「アメリカのビジネス習慣に馴染めるか?」、「あなたはアメリカ生活に慣れても家族は大丈夫か?」、「車の運転はできるのか?」、「すぐにアメリカに引っ越せるのか?」、「何年ぐらいアメリカに住むつもりだ?」
私は「外資系で働いているからビジネス習慣の違いは分かっている」、「妻は以前、アメリカに住んでいたので問題ない」、「運転は問題ない」、「ビザ次第だが年内には引っ越せる、日本に帰る予定は決めてない」などとその場で回答しました。

 

ビザは後からついて来た

面接の際に勿論、ビザの話もしました。私はこの話が出た時は正直、嬉しかったのを覚えています。彼らが自分の採用を本気で考えてくれている証拠だと思ったからです。通常、ビザ申請書類にはビザを必要とする正当な理由(ストーリー)を付けて提出します。「こうこう、こういう理由でこの人が(海外から採用するほど)必要だ」と。面接では途中から話題が私のレジュメを見ながらそのストーリーを組み立てる話に移っていきました。
GAFAと呼ばれるような大企業であれば人材は向こうからやってくるため手続きが面倒な人は書類で落とすかもしれません。しかしながら多くの中小企業にとって、優秀な人材は喉から手が出るほど欲しいシロモノです。欲しい人材のためなら会社は労を惜しまず就労のためのサポートをしてくれます。
シリコンバレーで強引に生き抜いている人たちです。本気になった彼らにとってビザの申請なんてそんな大した障害ではありません。必要であれば弁護士も利用してあれこれと手を打って助けてくれます。
ちなみにビザの取得についてネットで時間を掛けて調べても出てくる情報はたかが知れています。「H、E、Lなどがあり、それぞれのメリットは~」的な。
一通りビザの種類を学んだらそれでOKです。現実は採用が決まった後、その会社のサポート担当者と話しながら(書類の準備など)申請作業を進めて行くしかないのです。

振り返ると凄まじいスピード感

9月中旬にアメリカでの仕事を探し始めて、9月下旬には会社から内定をもらいました。11月には無事ビザを取得できました。この間、私生活では引っ越し準備や自宅マンションの処分など大変でしたが、なんと12月にはもう渡米しました。すさまじいスピード感ですが、この「すぐに渡米してジョインする」ということが私が彼らにした最初の約束だったのです。

 

 

本当に大変なのは働き始めてから

 

渡米後は予想通り、生活に必要なものを揃えるため色々バタバタしましたが、それにもまして仕事は大変でした。日本とは何もかもが違いました。別の記事で書こうと思いますが、ここでは一言だけ言わせてください。「本当に大変なのは就職活動ではなく、働き始めてからです」と。

 

 

アメリカでの就労について、本気を出せば壁などないことに気付いてもらえれば幸いです。