シリコンバレーのあるカリフォルニア州、他の州とはちょっと違うことを知ってますか?
Keiです。今日はここシリコンバレーのある州、カリフォルニア州について紹介します。「えー、カリフォルニアぐらい知っているよ~」と思われるかもしれませんが、この記事を読んだ後ではカリフォルニアへのイメージが変わるかもしれませんよ。どうぞお付き合いください。(^^)
まずは日本人の持つカリフォルニアのイメージ
「カリフォルニア」と言われてみなさん何を思い浮かべますか?私が日本にいた時はこんな感じでした。
- 陽気な天気
- サーファーが似合うビーチ
- サンフランシスコ、ロサンゼルス観光楽しそう
カリフォルニアに住んでみて振り返ると、これらイメージはどれも間違っていません。しかし、実際に住んでみるともっともっと重要なカリフォルニア州の特徴が見えてきます。
カリフォルニア州の経済規模は世界5位
まず、これはおさえておかねばなりません。カリフォルニア州の経済規模はアメリカの他の州のそれとは比べものになりません。U.S. Bureau Economic Analysis (BEA)によれば、2017年のカリフォルニア州のGDPは2兆7976億ドルです。これを世界の国別GDPランキングにあてはめると、イギリスを抜き世界第5位にランクされます。
ちなみに日本の同じく2017年のGDPは4兆8721億ドルといわれています。つまり、カリフォルニアはその1州だけで、日本全体のGDPの半分以上の規模を生産しているのです。
ちなみに各国のGDPはコチラ、IMFのサイトで確認できますが、上位ランキング5は以下になります。
No.1 アメリカ合衆国全体 19兆3910億ドル
No.2 中国 約12兆ドル
No.3 日本 4兆8721億ドル
No.4 ドイツ 3兆6848億ドル
No.5 カリフォルニア州 2兆7976億ドル
日本企業がアメリカ進出を考えた際、この経済規模がカリフォルニア州を第一拠点として選択する大きな理由になるはずです。
カリフォルニア州はリベラル
文化や慣習、政治的な考え方などについて他のアメリカの平均的な地域と比べ、かなりリベラルであると言えます。逆に言うとアメリカの内陸部にある州は保守的な人々が多いため、カリフォルニア州での常識は内陸部での非常識になることがあります。
このリベラルな考え方が浸透している要因の一つに人種の多様化があります。サンフランシスコについて、2000年の統計では人種構成において白人は50%以下であり、アジア31%、黒人7.8%、インディアン0.5%、太平洋諸島系0.5%その他の人種6.5%と続きます。
そのため、実際にスーパー等に行ってもお店の中にいるお客さんの人種はバラバラです。
カリフォルニアは気候が良い。
確かにカリフォルニアの気候は最高です。春から秋にかけてはほとんど雨は降りません。湿気も少なく、カラっとしています。冬場でもベイエリアでは雪が積もったりすることはありません。しかし、スキーなどのウィンタースポーツがしたい時はシェラネバダ山脈側へ少し出掛ければできます。
このカリフォルニアの気候の良さは当たり前のように思われがちですが、この事実はバカにできません。ジェトロが実施した、カリフォルニア ベイエリアに進出した日本企業へのアンケート調査によると、ビジネス環境としてのベイエリアの魅力の第2位の理由に「気候の良さ」が選ばれています。
また、南カリフォルニアでの調査結果でも同じく第2位の理由に「気候の良さ」が選ばれました。
表はジェトロ「ベイエリア(北カリフォルニア)日系企業実態調査2018年(2018年8月)」より引用
ちなみに第1位の理由はベイエリア、南カリフォルニアどちらでも「市場の大きさ」でした。
最大の悩みは雇用コスト
カリフォルニアは「雇用コスト」が全米で最も高い水準にあります。中でもベイエリアは全米で最も平均賃金が高いと言われています。しかもこの平均賃金は上昇の一途を辿っています。(各地域で最低賃金も引き上げられています。)
このため、政府に対して雇用コストの改善を求める声が多くの企業から上がっていますが、今の所、改善の目途はありません。
これはカリフォルニア州がビジネス環境として魅力的なことの裏返しでもあるためなかなか難しい問題です。
いかがでしたでしょうか。ビジネス環境という面から見ると、カリフォルニア州がアメリカ合衆国の中でもエース的な存在に見えてきましたでしょうか?
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