ロックダウンとシェルターインプレイスの違いとは?(Lockdown vs shelter-in-place/stay-at-home)

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以前の記事で、治安レベルに関連した、学校等において行われるlockdownについて紹介しました。

現在、アメリカでは新型コロナウイルス拡大を緩やかにするために、カリフォルニア州全域でshelter-in-placeまたはstay at homeという命令が出ており、ニューヨーク州でも日曜からほぼ同等の内容のものが開始となる予定です。これはlockdownとは違うの?一体何?という素朴な疑問について今回は書いてみたいと思います。

 

Lockdownとは?

Lockdownは、身に迫った危機からの回避を目的として隠れることを指します。建物内にいる場合は鍵をかけ、電気を消し、カーテンやブラインドを閉め、窓際などからは離れ、会話を中止し、息を潜めてひたすら危機が過ぎるのを待ちます。

外にいる場合は、近くの建物に急いで入ります。どこでもいいので逃げ込めと学校スタッフなどが叫びながら生徒を誘導することすらあります。別の用語としては、secure in placeがあり、同じ意味と持ちます。

私もここカリフォルニア州でロックダウンを経験した事があります。学校にいた時に、教室で学校長からのアナウンスがあり、施錠・消灯等を即座に実施し、再び放送があるまでは授業は行われませんでした。外にいた生徒で、トイレに逃げ込む羽目になった子もいました。この時は銃を持ったと見られる男性が学校の近くで目撃された情報に基づいてロックダウンが行われました。

また別の時は、真横の別の学校に爆発物を仕掛けたという脅迫があったためにロックダウンが行われ、多数の警察車両が見かけられました。この時は実際には爆発物は発見されなかったということでした。

Shelter-in-place/Stay-at-homeとは?

それに対し、shelter-in-placeは差し迫った脅威とまではいかない状態で出される屋内退避命令を指します。ドアのすぐ外に殺人鬼が来ている可能性が高ければロックダウンですが、離れたエリアで起きている場合であればこのシェルターインプレイスが出されます。また、Stay at home orderと呼ばれる場合もあります。

3月17日からはカリフォルニア州北部の6つの郡(カウンティ)にて、shelter in placeが出ています。また、19日にはカリフォルニア州全体に対して、ニューサム知事がstay-at-home orderを出しました。この二つは同じ内容となります。

これによって、不要不急の外出は控えることになります。基本的に、外出禁止命令と考えても良いでしょう。出かけることにより、新型コロナウイルスに感染するリスクを下げることが出来ます。

ビジネスへの影響

どうしても必要な産業以外は事業停止となります。引き続き営業を続けるのは、

  • スーパー等の食料品店、コンビニエンスストア、ファーマーズマーケット
  • 薬局
  • 病院
  • 報道機関
  • 銀行、それに準ずるもの
  • コインランドリー
  • レストラン(持ち帰りかデリバリーのみ)
  • 配管工(下水やトイレの詰まりを直すため)、(生活のために必要な)電気配線工事
  • ガソリンスタンド
  • 自動車修理工場、自動車に関する部品販売
  • ハードウェアストア(ホームセンター)
  • 公共交通機関
  • 農業、漁業、畜産業
  • 郵便、宅配
  • 老人介護施設、シェルター
  • チャイルドケア(orderに準ずるもの)
  • 警察、消防
  • ごみ収集

等の事業が挙げられてます。

個人レベルでして良いことは?

  • 食料品の買い出し
  • 処方箋の受け取り、病院への通院
  • 手助けが必要な家族・友人宅への訪問(単に遊びに行っていいわけではない)
  • ペットの散歩(犬など)
  • 散歩、ジョギング、ハイキング(人との間隔をあけること)

(リストについては、CBS Bay Areaの記事より)

筆者は、買い物については、幸いこのオーダーが出る前に既にしてあったので、この一週間で起きた、長蛇のスーパーの列に並ぶ必要もありませんでした。ごみ捨てとポストを見に行くくらいしか外に出ていませが、外で犬を散歩させている人は見かけました。

この自宅待機は期限が定められていないため、終わりが見えません。パンデミックがアメリカでどこまで食い止められるのか。しばらく辛抱が必要になりそうです。

New Yorkや他の州も続く?

現地時間20日現在、7100名を超える陽性患者を抱えるニューヨーク州でも、本日shelter in placeと変わらない内容のオーダーを発表しました。これは日曜の午後8時から開始となる予定です。基本的に、外出は出来ず、生活に必要最低限の事業のみが継続されることとなります。また、ニュージャージー州、コネチカット州、イリノイ州(土曜から) 等も、これに続きます。(New York Timesより)

なぜニュース等でロックダウンって見出しで出るのか?

ロックダウンの方が分かりやすく、また、見出しとしてインパクトがあるからなのではないかと考えています。実際にロックダウン状態で暮らすことは不可能ですから。言葉自体はロックダウンを使用するものの、実際はシェルターインプレイスを指す、と捉えるのが良いかと思います。

日本では謎のオーバーシュートという単語まで使われだしましたが、日本での日本語の通知なら、日本語の単語を使った方がずっと親切ですよね。爆発的拡大でいいじゃないですか。クラスターよりも集団感染の方が分かりやすい。