グランドプリンセス号、21名の乗員乗客がコロナウイルスに感染、更に全員の検査が決定

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アメリカ時間3月6日、グランドプリンセス号のコロナウィルス検査の結果が発表されました。検査を受けた45名の内、21名に陽性反応がありました。21名の内19名が乗員、残り2名が乗客となっており、今回はクルーの感染が多く発見されました。24名は陰性、そして1名は判定が難しい状況です。(inconclusive)

また、副大統領のマイクペンス氏は、全乗客乗員がコロナウイルスの検査を受けるようにすると発表しました。

該当のグランドプリンセス号は、この後本来行くはずであったサンフランシスコ港ではない、私用の港へ向かうことになりました。港については非公開とされています。検査にて陽性となった場合には、軍用施設にて検疫機関を過ごすこととなります。(SF Chronicle より)

発表を受けて

全員の検査が決定したことは、大変良い判断だと言えます。3533人中45人しか検査しないで残りを帰宅させては、恐ろしい結果がもたらされる可能性が大幅に上がるところでした。検査キットについては手配をしている所だとの政府の記者会見での話もあり、質も良いものだと話していました。

ハワイ航路の乗客についてはここまで検査をするというのは、前回の記事で書いたメキシコ航路の乗客に随分と対応が違うように思われます。クルーズ船に乗っている時から具合が悪かった乗客もいたというのに、2,500名が何の検査も無く帰宅の途につき、同じ船に同じ日に新たにハワイ行きの乗客が乗り込みました。各部屋の中にはまだウイルスが存在したままであったとも考えられます。

カリフォルニア州では日に日に感染者が増えてきています。サンブルーノでは、クルーズ船乗客関連でシニアセンターが閉鎖されるなど、緊張が高まってきています。テック企業でも感染者が出ており、自宅勤務の推奨も積極的に行われてきています。(KTVU より)

非常事態宣言も出たことで、大きなイベントの自粛を要請してはいますが、全体としては「大丈夫なんじゃない?」という雰囲気が漂っていて、ウォーリアーズのバスケットボールの試合、サンノゼシャークスのホッケーの室内試合も今週観客入りで行われました。このクルーズ船のニュースにより、危機感が高まることが予想されます。