初心者必見!!地球温暖化これだけ知っておこう。気候変動(温暖化)について簡単説明。人類としてこれだけは知っておこう。
「気候変動」、「異常気象」、「温暖化」これらのワードは誰しもが聞いたことがあるはず。そして多くの人がこれまで聞き流してきた言葉。中にはこの問題の存在自体を疑っている人もいると思います。また最近ではグレタさん関連の話題や、「トランプ大統領がパリ協定から脱退を発表」のニュース等によって、再び環境問題が注目されました。
そこで今回、令和元年がみなさんにとっての“Stop温暖化元年"となることを願い、温暖化についてシンプルに解説したいと思います。
異常気象について
現在、地球上の至る所でこれまで見られなかった現象が発生しています。日本での夏場の猛暑や大型台風の襲来、カリフォルニアでの乾燥による大規模なWild Fire.海水面の上昇や極地の気温上昇など、上げるときりがありません。
今回は多くの異常気象の原因と関係の深い、地球温暖化について注目します。
温暖化について 事実その1
地球は温暖化している?していない?昔から議論されてきました。ここでは事実のみを紹介します。
これはNASAが発表している、地表付近の平均温度の年別の変化をグラフにしたものです。
グラフでは1951年-1980年の平均気温からの差異を+℃または-℃で表しています。
このグラフから分かること。それは、
- 過去、最も暑かった年ベスト19のうち、18回は2001年以降にある。
- 最も暑かったのは2016年
- 19世紀末と比べて+0.9℃上昇している
※未だに温暖化を信じない人がいますが。しかしながら私見ですが、データが集まってきた昨今、そろそろ大人は温暖化を現実の問題として認識して取り組むべきではないでしょうか。
温暖化について 事実その2
地表付近温度の上昇についてもう一つ紹介します。コチラの図は1979年から2018年にかけての地域別の温度上昇を示しています。
気象庁Webページより引用
コチラの図と最初のグラフから読み取れることは
- 緯度が高いほどその上昇幅が大きい。10年で0.25℃上昇。
- 直近の30年間では以前と比べ、温暖化が加速している。
温暖化について 今後の予測
こちらは21世紀末の温度上昇予測を図にしたもの。1986年-2005年間の平均温度を基準として、100年間でそこからどのくらい上昇するかを表しています。
出典: IPCC第5次評価報告書
気温の上昇予測は多くの研究機関が独自の算定方法で計算しています。また、各国が今後どの程度温暖化対策に取り組むかによっても結果が変わってきます。ここでは一例として 気候変動に関する政府間パネル(IPCC) の予測結果を紹介します。
この報告書では以下のように予測しています。
- これまで通り、高い温室効果ガス排出量が続いた場合は約2.6~4.8℃上昇
- 極地方は影響が大きく、最大10℃以上上昇
このままの状態が続くときっとあなたが生きている間にも地球の平均気温は加速しながら数度上がっていきます。決して遠い未来のことではないのです。今、そこにある危機なのです。
温暖化の原因は何?二酸化炭素CO2
温暖化の主な原因はほぼ間違いなく二酸化炭素CO2であると言われています。CO2による温室効果Greenhouse effectによって、大気圏内の気温が上昇しているためです。
誤解してほしくない点は温室効果自体は生物が地上で生活する上で重要な現象です。大気による温室効果がない場合、地表はマイナス20度以下になるともいわれています。
現在の問題点は温室効果ガスの一つであるCO2が過度に増えたために、この温室効果も過度に効きすぎている点です。
こちらのグラフは大気中のCO2の濃度の経年変化です。
残念ながら右肩上がりに上昇しています。細かいジグザグは季節による変化です。夏場は植物の光合成が多いため少しだけCO2が少なくなります。
ちなみに縦軸の単位はparts per million (ppm). 現在2019年のCO2の濃度は410ppm程度※1ですが、これは、
「大気中の分子100万個のうち、410個がCO2」
ということを意味しています。そのため大気(空気)全体に占めるCO2の個数はそんなに多くありません。
しかしながらこの410個というCO2は、2005年のCO2濃度である380ppmつまり
「大気中の分子100万個のうち、380個がCO2」
と比べてみるとCO2の増加率が凄いことがわかります。
※1. 世界気象機関(WMO)が発表した、2018年の二酸化炭素(CO2)の世界平均濃度407.8ppmからの推計。
誰が二酸化炭素を排出している?中国とアメリカ
以下のチャートは2015年の国別の二酸化炭素排出量(燃料燃焼分)をグラフ化したものです。
明らかに悪いのは中国とアメリカ。
ちなみに国として最も排出量が多いのは上記グラフの通り中国ですが、排出量を人口で割ったもの、つまり一人当たりの排出量でいうと、ワーストはアメリカ合衆国となります。
いずれにしてもこれら中国、アメリカは政治、経済の分野でも大国であり、これら両国がリーダーシップをとって温暖化対策に本腰を入れなければ話は始まりません。
しかし、現状は両国とも政府としてはCO2排出量削減とは真逆の立場をとっています。※州や民間レベルではCO2削減に力を入れている所も多くあります。
私たちのできることは?
CO2削減に限らず環境問題について個人レベルでもできることは多くあります。
- 家族や友人、職場の方と環境問題について話し合う。正しい情報を調べる。
- ごみのリサイクルや使い捨て容器を使用しないなど、できる範囲でのアクションをする。
- 清掃活動や環境問題に取り組むボランティアなどへの参加。寄付。
- 環境問題に対する政策がしっかりしている政党への投票。
- 生活において判断/行動する際に環境への影響を考えてみる。
また、余談ですが、ここカリフォルニアでは日本と比べて一般の方が非常に環境問題について考え、行動している印象を受けます。まさに今そこにある危機について対応しようとしています。
どうですか。令和元年を皆さんにとっての“Stop温暖化元年"にしてみませんか?
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